どうしたら株主優待をもらえるの? 株主優待の基本と株主優待を受けるためのポイントをお伝えします。
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1 そもそも株主優待って何?
上場企業から株主への感謝の気持ちを込めた贈り物です
株主優待制度とは、上場企業が自社株式を割当基準日に保有していた株主に対して、サービスや物品などを提供する制度です。
「私たちの会社を応援してくれてありがとう」という感謝の気持ちを込めて贈られるもので、内容は、自社製品や金券、割引券などさまざまです。
「株主優待」は、企業が任意で決める制度です。議決権・配当などを受け取る権利のような、会社法上で決められた「株主の権利」ではありません。
2 株主優待を確実に受けるには
株主優待を確実に受けるためには3つ条件があります
1. 株主優待を実施している企業であること
企業が株主優待を実施しているか調べたい、あるいは株主優待実施企業を探したいときは、各企業のウエブサイトか、知って得する株主優待サイトでのチェックが便利です。
2. 株主優待を受けるために必要な株数を保持していること
ほとんどの企業の株は1単元(100株)から購入できますが、株主優待の場合、1単元では優待が受けられない企業もありますので、注意してください。
3. 割当基準日に株主名簿に名前が記載されていること
「割当基準日」とは、企業が配当や株主優待を送る株主を決定する日です。 決算日に設定している企業が多いですが、なかには異なる日に設定している場合や複数回設定している場合もあります。
配当や株主優待を受けるには、割当基準日に株主として株主名簿に記載されている必要があります。
そのためには、割当基準日に株を購入しても間に合いません。手続きの時間が必要なため、割当基準日を含む3営業日前までに約定しておく必要があります。この3営業日前のことを「権利付き最終日」と呼びます。
「権利付き最終日」を確認できる便利な株主優待カレンダーはこちら
3 株主優待品はいつ届く?
割当基準日の2、3カ月後に送付する企業が多いようです
当編集室の調査では、株主優待実施企業の実に4割が、優待品送付時期を「6月」と答えています。割当基準日の2、3カ月後に送付する企業が多く、また割当基準日を3月末日に設定している企業が多いことからこのような結果になっているものと思われます。
株主優待品の到着を楽しみに待ちましょう♪
イラスト/マリマリマーチ
記事の内容は原則として、「知って得する株主優待2020年版」に掲載された情報・データを基に作成しています。また、保有株数や保有期間により優待内容が異なる場合があります。最新の情報や詳細についてはご自身でご確認をお願いいたします