株主優待を受けるには、上場企業の株式を購入して株主にならなくてはいけません。 これから株式投資を始める方へ、株式投資の仕組みやルールを簡単にご紹介していきましょう。
1 証券会社に口座を開設しよう
株式投資を始めるには、証券会社に口座を作る必要があります。
企業は株式を発行し、その株式は証券取引所(金融商品取引所)などで日々売買されています。 証券会社は、株式を買いたい投資家や、売りたい投資家からの委託を受けて、取引所に注文を取り次いでいます。 買い手と売り手の条件が合致すれば、売買が成立します。
手続き用の書類を用意しましょう。申し込み方法は証券会社ごとに違い、店頭や郵送、インターネットなどで申し込むことができます。
各証券会社が提供するサービスや手数料、特徴はさまざまです。
たとえば、家の近くに証券会社の支店があれば、対面で相談できるし手続きもカンタン、ネットでの取り引きなら、対面に比べて手数料がおトク……などなど、あなたのライフスタイルに合わせて選びましょう。
申し込みから数時間~数日後には口座開設できます!
2 株を注文してみよう
口座を開設したら、株を注文しましょう!証券コードと会社名、取引市場、購入株数、注文の有効期限をチェックしてから、注文方法を選びます。
株を注文するときには、「
- 指値注文:買いたい(売りたい)価格を指定する方法。「この値段になったら買い(売り)ます」
- 成行注文:価格を指定せずに注文する方法。「いくらでもいいので、すぐに買い(売り)ます」
「指値」と「成行」では、「成行」が優先されます(成行優先)。 価格を指定して注文を出せば、予定外の価格になることは避けられますが、必ずしも買える(売れる)とは限りません。
株式の売買には、上記の「成行優先」以外にも、売買(
- 価格優先:買い注文では価格の高い注文が優先されます。売り注文では、逆に価格の安い注文が優先されます
- 時間優先:価格が同じ場合には、注文の受付時間の早い順に約定が成立します
約定が成立したら、買い付け約定代金(約定株価×株数)、売買委託手数料、消費税などを精算します。 精算は、事前に証券口座に入金しておくか、銀行振込で行います。
株を売買する単位を「単元」と言います。 単元の株式数は「100株」や「1,000株」など企業によって異なっていましたが、2018年10月1日に「100株」で統一されました。
3 これであなたも株主デビュー!
好きな会社・将来が楽しみな会社を応援しましょう!
株主になると、以下の権利を得ます。
■議決権・・・・・・株主総会で決議に投票できる
■配当請求権・・・・・・保有株数に応じて、会社の利益を配当として受け取れる
■残余財産分配請求権・・・・・・会社が解散した時に残った財産を分配してもらえる
また、株式が分割された時に、新株の割り当てを受けることができるほか、株主優待を実施している企業なら、株主優待も期待できます。
「自己責任の原則」に注意!
投資は自らの判断で行います。株価は予想外の動きをすることもあるので、成行注文の場合、予想よりも高い金額で約定することもあります。注文方法もよく検討しましょう。 また、配当や株主優待を受けるためには、いつまでに株を購入しなくてはならないかも、必ずチェックをしておきましょう。
では、どうしたら株主優待をもらえるの? 「初心者さん必見!株主優待を受けよう」をご覧ください。
イラスト/マリマリマーチ
記事の内容は原則として、「知って得する株主優待2020年版」に掲載された情報・データを基に作成しています。また、保有株数や保有期間により優待内容が異なる場合があります。最新の情報や詳細についてはご自身でご確認をお願いいたします